運動は、この8つのポイントを押さえて実践することで、効果を発揮する。特に難しいことではなく、運動メニューを作る際、更新する際に8つのポイントを確認してみよう。
ポイント | カテゴリー | 法則 | 意味 |
---|---|---|---|
1 | 内容 | 全面性 | 全体をバランス良く |
2 | 過負荷 | ちょっとキツめの負荷で | |
3 | 漸進性 | 徐々にキツさをアップ | |
4 | 特異性 | 目的に応じた内容で | |
5 | 個別性 | その人に合った内容で | |
6 | 期間 | 可逆性 | やめると元に戻る |
7 | やり方 | 自覚性 | 目的や意義を明確に |
8 | 期間・やり方 | 反復性 | 繰り返し行う |
メニューの組み立てを考える際は、この表と運動のポイントを参考にオリジナルメニューを作成してみよう。
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初・中級者(一般) | 上級者・競技者 | |
---|---|---|
目標 | ||
種目数 | 大筋群含む 3~10種目 |
競技種目・ 目的に応じて |
1セットの回数 | 8~20回 | 3~20回 |
セット内での 筋力の使い方 |
最大努力、もしくは その1~3回手前 |
最大努力 |
セット数 | 2~3セット | 競技種目・ 目的に応じて |
セット間の休憩 | 1分~2分 | 1分~ |
運動の頻度 (回数/週) |
2~3回/週 | 3回~ |
上記を踏まえた上で総負荷量を意識した運動を |
×
筋肥大とは?
筋肉を強く、大きくすること。
筋肉が強く、大きくなれば力がつき、動作や運動のパフォーマンスは上がります。
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筋力アップとは?
筋単位あたりの出力を強く(大きく)すること。
筋量自体は変わりませんが、出力が強くなることで動作や運動のパフォーマンスは上がります。
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※
トレーニング上級者や何かしらの競技者は、その目的や競技に応じた厳密なメニュー選定やトレーニング方法が必要になります。
したがって、この表に必ずしも当てはまるとは限りません。
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負荷や回数、頻度に関しては近年、「総負荷量」という考え方が主流になっています。総負荷量とは、
重量 × 回数 × セット数 × 週内の頻度
のことで、この値が大きいと最大限の効果が期待できるということになります。
例えば、ある種目で10㎏の負荷を10回、3セット、週に2回行う
10kg × 10回 × 3セット × 週2回 = 600kg(値)
のと、5㎏の負荷を20回、2セット、週に3回行う
5kg × 20回 × 2セット × 週3回 = 600kg(値)
のでは、得られる効果(筋肥大)は、ほぼ同一ということになります。
この考え方からすると必ずしも、ものすごい重量を扱ったり、極限まで追い込んだりしなくても、この値をしっかりとこなしていれば、確実な効果が得られることになります。